工務店さんの戦略

うちのポストに配られていたチラシ

近くの工務店さんが配ったものらしい。このマーケティングなかなかです。

家を建てるのは、一生に1度、もしくはせいぜい2度の大きな買い物。

けれど、建売(たてうり)の場合、躯体や構造がわかりません。(購入する側からいうと一抹の不安がともないます。)

このチラシは、工務店さんの大工さんの仕事ぶりを上棟式という行事のついでに

見てもらおうというものです。しっかりした構造を見てもらえば

次の受注につながるかもしれません。

上棟式っていまは見かけなくなってしまったけれど、昔は新築の棟上げの時に

必ず紅白お餅やお菓子やおひねりを上から、ばら撒いたものです。

建物の守護神と匠の神に棟上げまで工事が終了した事を感謝し

これからの完成に向けて祈願する儀式の事です。

たくさんの人が来てくれたほうが、施主さんもうれしいし、工務店は宣伝になるし、集まった人は、お餅やお菓子やおひねりを受け取って、楽しいし

こんな素敵なマーケティングはないですよね。

チラシの一番上に「参加費無料」と印刷されてあるのが、笑えます。

上棟式知らない人が多くなっているんでしょうか…

 

 

 

 

 

魚はどこにいる?

昨夜アマゾンで購入したものが届きました。そのダンボールにこのパンフレットが入っていました。

個人の戸建て住宅に宅配ボックスをつけて、不在配達をなくしましょうという、パンフレットです。宅配ボックス自体の販促パンフレットなわけです。

でも、我が家はマンションですでに宅配ボックスがエントランスにあります。だからこのパンフレットは全くもって不要なわけです。

届け先の住所から、1戸建てか、マンションかある程度、判別できるのではないでしょうか?

マンションとおぼしき住所には入れないという事はできないのでしょうか?そういうひと手間ができないのでしょうね。

魚を釣るときに魚がいないところに、釣り竿をしかけても当たり前ですが釣れません。資源の無駄のような気がします。

 

 

東電の逆襲

先日、ファミレスに行ったらテーブルに

こんな広告が貼ってありました、そうです、ガスの契約を東京電力にまとめると

ガス代を初めての月は半額にするというキャンペーンです。

昨年から、この逆パターン、ガス会社が電気の契約をガスにまとめるとお得ですというキャンペーンを盛んにやっていましたね。深キョンのTVコマーシャルよく見ましたね。

そのTVコマーシャルを見るたびに思っていました。東電はこのまま手をこまねいていていいのだろうか?って

深キョンのかわいい顔でTV画面から「なぜまとめないの?」って呼び掛けられるとついつい、「はい!はい!まとめましょう。安くなるんだし、このさいガス会社にまとめますよ」ってなるじゃないですか…

東電焦らないの?

平気なの?

契約者減っちゃうよ…いいの?

と思っていたのは、私だけ…?

でもなんてったってアイドルじゃない東電  ちっとやそっとの事ではびくともしないで、傍観決め込んでいるのかと思いきや

やっと逆襲に打って出たのか…

でも、この東電キャンペーン  インパクト弱い…弱すぎ

初回の月だけ半額なんて、魅力ないと思いませんか?その後の、ガス代に変わりはないんだったら、わざわざ手続きしませんて

キャンペーンを打つ場合、それが、本当に人を動かす魅力があるのか?よくよく考えてから、時にターゲットリサーチしてから打ちましょう。

人は結構めんどくさがりです。なかなか動きません。それを動かす強力な力が必要です。

 

 

 

 

ここにも、人口減少の余波が

今朝、自宅近くのコンビニの前を通ったら

こんな、のぼり旗が力なく、はためいていました。

そうです!?

年賀はがきの旗です。もう松の内も過ぎお正月気分はなくなりつつあります。

何で、まだこの旗を出しているのかな? と思ってお店の中を覗いてみると、働いている方が、日本人ではありませんでした。当然この年賀状という習慣は、日本だけのものであり、外国の方にはよくわからないのでしょう。

松の内の1月7日を過ぎれば、通常は寒中見舞いです。これから、年賀状を買いに来る人はいるのでしょうか?

日本人の店員さんが働いていれば、この旗は恐らく外に出さないと思うのです。

いづれにせよ、こんなところにも、日本人減少の余波があらわれているでしょうか?

マーケティングをかける場合、時期、タイミングは大切です。タイミングをはずしては、いくらのぼり旗を掲げて宣伝しても、全く売れませんよね。

 

 

今年の私的ヒットは何といっても…

そうです。「チコちゃん」です。5歳の女の子です。

某国営放送の金曜日の夜7時57分という中途半端な時間から始まります。

意外と、翌日の土曜日の午前中の再放送を見る方が多く、そちらの視聴率がいいらしいです。

番組名は、「チコちゃんに叱られる」です。この番組の中のチコちゃんの決めセリフ「ボーッと生きてんじゃねーよ」は流行語大賞にもノミネートされました。

チコちゃんのゲストの大人への質問が、日常何気なく何とも思わずにスルーしていることに対して、鋭く「なんで?」「どうして?」と突っ込んできます。見ているこちらも、「そう言えば考えたことなかったな」とか「そういうもんだと思っていた」と改めて考えさせられます。

ビジネスの世界でも、このチコちゃんの目線は必要です。例えば、日常生活、使っている製品で使いずらいなって思ったことありませんか?何で?どうして?昔からこんな使いずらい形をしているんだろう…って

調べてみると、昔はその形が使いやすかったけれど今は違ってきているというケースもあるでしょうし…

そこに、なにか、ビジネスのチャンスがありそうですね。

今年の記事の更新はこれで終わりになります。

また、来年も、ぜひ見に来てください。コメントもお待ちしています。

 

 

 

 

 

「ハッ」として「グッ」

上のチラシ、我が家のポストに配られていました。

下の部分に○○整体院の名前と地図が記載された、ごく普通のチラシです。

多分余り反応は、無かったのではないかと思います。整体院のスタッフの方は

なぜ?

どうして?○○○○枚も、ポストに投函したのに反応なかったの?

と思っているのでは…

このチラシは一番目立つところに、女性の前屈した写真

「ペタリ前屈」と印刷されています。

チラシを見た人の中で、「ペタリ前屈」したいと思っている人は何人いるでしょうか? 私たちは体操の選手をめざしているわけではありません。

チラシに目ただなく載っている文言 

肩や腰のつらい痛みそれを何とかしたいわけですよ。ストレッチを施術する事により根本的な体のゆがみを直して、快適な日常生活をおくれるようにしたいわけですよね。ストレッチを2か月続けた結果、身体が柔軟になって「ペタリ前屈」が出来るようにはなるでしょうが、そこを目的に通うわけでないのでは?

チラシを見た人が自分の事として「ハッ」として「グッ」とくるメリットを一番目立つような紙面づくりをしないといけません。肩や腰のつらい痛みが根本的に治るというメリットです。

新規のお客さんにとって、今までの来客数や何年続いているとかリピート率とかはあまり関係ありません。お店側にとっては、信用してもらいたいと思って、目立つところの、一番上のスペースに載せていますが、

これは、一番下の名前と住所地図などのところに、小さく、当院は、累計来院数○○人開業○○年の整体院です。と載せればいいのです。

見た人が得られるメリットのことをベネフィットといいますがこのベネフィットにフォーカスしたチラシ作りを心がけましょう。

 

 

 

 

お歳暮のマーケティング

そろそろ、お付き合いしている会社からお歳暮が届く時期です。

お中元の時に以前にも書きましたが、会社に送る場合は上の写真のような皮をむいて食べるような果物は、ダメです。理由は、わかりますよね。

それから、当たり前ですが、日持ちのしないものも基本ダメです。なので、月並みな、クッキーやおせんべいになってしまいます。

それにしても、一度そこで、お歳暮やお中元を頼むと、10月中旬ぐらいから早々と商品カタログを送ってきます。注文しやすいように前回送ったデーターを印字した注文書をつけて、…送り先が増える場合を予想して、その注文書も必ず、余分に何枚か、ついてきます。

そして、請求書を送ってくる封筒の中にも、注文書が入っています。頼み忘れはありませんか?とばかりに

このぐらい徹底して、注文してもらうチャンスを逃さない姿勢、見習いたいものです。

 

消えた油!?

先日スーパーへお買い物に行った時少し驚いたことがありました。

というのも、いつもなら、エゴマ油とアマニ油を陳列している棚に

商品がゴッソリなくなっていたのです。

 

売り切れてしまった理由はすぐにわかりました。

11月21日、午後7時半からの某国営放送「ため○○ガッテ○」でエゴマ油の利点を盛んに放映していたからです。

番組によると、今の私たちは、バター(飽和脂肪酸)やサラダ油(オメガ6脂肪酸)、オリーブ油(オメガ9脂肪酸)などはよくとるけれど、エゴマ油、アマニ油といったオメガ3脂肪酸はあまり摂取していない。

このオメガ3脂肪酸を毎日スプーン1杯取ると、健康にもよく、なおかつ痩せるというもの

さらに、追い打ちをかけるように、昨日の同番組で、心筋梗塞の予防に青魚のEPAが良いとされ、やはり、オメガ3脂肪酸が青魚の代わりにもなるなどと放映され、エゴマ油、アマニ油の入荷がますます困難になりそうです。

ちなみに、アマゾンで商品を検索してみると、多少少なくなってはいるものの、まだまだ在庫ありました。(私もあまり青魚食べないので、思わずカートにいれてしまいました。笑)

ということは、某国営放送の「ため○○ガッテ○」を見ている年代の多くはネットで食品や調味料を買わない世代、スーパーでしか食料品を買わないということでしょうか。

拡大解釈をすると、夕方から、午後7時台のTV番組をみている世代に物を売りたいときは、ネットは効果がないということでしょうか。

 

 

社名は会社の顔

先日都内某ホテルで行われたある交流会でのこと

たまたま、私の隣にいらっしゃった方と名刺の交換をしました。隣の方は部長さんでした。

その会社の事業内容は、主に、大量の数の、小箱を組み立てたり、ノベルティグッズを封筒に入れたり、細かいところにシールを貼ったりする作業を手作業でされている会社でした。つまり、なかなか機械化できないところを人の手で処理する請負業者さんでした。

そして、ここからが問題です。渡された名刺に書かれているその会社の社名が「○○○運送株式会社」というのです。

私??

部長さん「弊社はもともと、運送会社だったのですが、のちに今の手作業の案件を引き受けることになりまして…もちろん運送の方も主でやっておりますが、こちらの部門もこれから充実させていきたいと思っておりまして…」

私「そうですか。なるほど」(私の心の中では、別会社にして違う名前を付けたほうがいいのにな~)

会社の名前はその会社の顔です。すでに○○運送とか○○印刷○○工事会社とかついている社名で、違う部門の新規事業を立ち上げるのであれば、今までの社名のしがらみを断ち切るぐらいの気合で、違う社名をつけたらどうでしょう。

法律的にも、財務的にも手間がかかるでしょうが、長い目で見てそのほうがよろしいかと思います。

これから、起業をお考えの方で社名を決める時、

この仕事1本で行くと決めたら、社名に具体的な言葉を入れて、何の会社かすぐわかるようにすればいいし、

逆に、将来的に、グローバルに色々手掛けるつもりなら、何の会社かわからない名前をつけて、後々困らないようにしましょう。

 

 

 

出ました!同系色

世界に冠たる有名パソコンOSメーカー  ○○○○ソフト

ソフトだけでなく、ハードの方にも進出とばかりに

満を持して、5年前にタブレットをリリースしました。

上の画像は、その最新版モデルのものです。

(電車の中でポスターご覧になった方も多いのでは~)

見事に同系色です。実に、かっこいいです。

黒という色は、すべての色を混ぜると黒になるという色でもあり

ある意味究極の色とでもいいましょうか、

使い方によっては、重厚で深みがあり、かつスタイリッシュにもなる色です。

イメージポスターとしては狙い通りです。

けれど、これは、○○○○ソフトのような巨大企業だから許されること

私たちの作るポスターやちらしは決してこの真似をしてはいけません。

ダイレクトメールの写真のメインにイメージ写真を使ってはいけません。何を売りたいのか、一瞥(いちべつ)で分からなければ、一瞬で捨てられてしまうからです。あるいは、素敵な抽象的な文言を目立つように入れても、これまたすぐに廃棄処分となってしまいます。

ダイレクトメールの紙面の基本は、それが何の商品か、そしてそれを購入することによるメリット(ベネフィット)を目立たせること、それにつきます。