原因はそこ?

地下鉄のエスカレーターのベルトの部分が登りも降りもこうなっていました。

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なんだか、とても、にぎやかなベルトに変身。(笑)黄色の円の中に抗菌と表示されています。

最近の若い方(特に女性)は、衛生観念が非常に発達しているのか、公共の物を触ることを極端に嫌うそうです。

例えば、電車のつり革、ドアの取っ手、公衆トイレのレバー、などなど、手で直接触らないそうです。手と触りたくない物の間を介するそれ用のグッズも売っているとか…

エスカレーターは設置している側からすると、危ないのでベルトにつかまって欲しい、と思っている。けれど実際、みんな、あまりつかまっていない。その原因を、大勢の人が触るから汚いと思ってつかまらないのでは、と考えてこのような表示のシールを貼ったのでしょう。けれど、あまり効果がないみたいです。私も含め、抗菌の表示を見てもつかまっている人、ほとんどいません。

この場合のつかまらない本当の原因は、多くの人がつかまらなくでも、大丈夫だと思っているからではないでしょうか? だとしたら、つかまらなかった場合の危険事例のポスターを作り、一緒に貼った方がより効果があがるのではないでしょうか?

ビジネスの場合でも、商談がうまく進まない、商品が売れない、その原因を探る時、安易に原因を決めつけないことが大切だと思います。

とかく、人は、自分のものさしで物事を決めがちです。違った観点から原因を探すことが大切です。