食品サンプルとメニュー

外食をするときに、お店の外のショーケースに並ぶメニューサンプル、(ロウで作っているけど実物そっくり) お腹がすいていると、どれもおいしそうに見えます。

あれこれ悩んで、やっと決めて、オーダーして、実際に手元に来たメニューの品が「あれっ、ちよっとサンプルと違う」と不満に思ったことありませんか?

あるいは、メニュー表の写真を見て頼んだ場合でも、やはりテーブルに持ってこられた品は「いまいち、おいしそうじゃない」とがっくりしたことありませんか?

盛りが少なかったり、彩りがよくなかったり、実物とのギャップがある場合がありますよね。でも、お客様は文句をいわず、あれはサンプルだから、とか写真だから実物とは違うんだと一瞬のうちに、自分に言い聞かせ、食べます。

お店の方からすると、実物以上においしそうに見せて、頼んでもらいたいという意向があります。けれど、お客様からすると、少しだまされた気分になります。こういうお店は、だいたいがチェーン展開しているお店です。客単価が安めのお店です。

一方、メニュー表に写真をのせてないお店やロウのサンプルを置いていないお店もあります。主に個人経営のお店です。そして客単価が高めです。

それぞれサービスの形態も違うし、ねらっている客層も違うので、一概に何とも言えませんが、一番お客様にとっていいのは、実に簡単な話です値段が安くて、メニューの写真やサンプル品より実物がよくて、おいしいお店です。とても無理な話でしょうが、お客さんの希望はそうです。その希望に極力添えるように努力する事を惜しまない、そういうお店が長続きすると思います。